広報けいせい 

ブロックで作ろう

玩具のブロックは私が子どもの頃にもあって、ブロックを組み合わせて色々なものを作った記憶があります。何を作ったのかはもう覚えていませんが、組み合わせによっていろいろな物を作り上げていくのが楽しかったということをかすかに覚えています。もう〇〇年前の話ですが・・・

月日がたち今は子どもたちを見守る立場になりましたが、今日、とうかいどう保育園のお部屋に行ったときに、かつての光景がふとよみがえりました。

とうかいどう保育園のお友達は沢山あるブロックを重ねて思い思いの作品を作っていました。
『カッコいいね、写真撮るね』
そう言って子どもたちのそばに行くと、自分たちの自慢の作品をいろいろと説明してくれました。

こちらは建設中の戦艦のようです。
このあと完成したようで、乗組員の忍者が5人配置につくためのスペースが建造されました。5人の忍者が配備され攻撃に備えるとのことでした。
説明を聞いているうちに組み合わされたブロックではなく本物の戦艦のように見えてきました。きっとこれを作ったお友達の頭の中にもカッコイイ戦艦が描かれているんだろうなと思いました。
それぞれの頭の中に描かれている戦艦のイメージはちょっと違うかもしれませんが、カッコイイ戦艦のイメージを共有しながら語り合えてとても素敵な時間でした。

子どもの想像力はとても豊かですが、一緒になって語り合っていると想像力を豊かにするということがとても素敵なんだということを改めて認識しました。
現実ばかり見ている大人にとって、「もっと夢を見ようよ」とも言われているような気がして、子どもは立派な先生だなと思いました。

戦艦の話をしていると、
「わたしたちも、まぜて!」
と女の子たちがやってきました。
「お家を作ったんだよ」
「お部屋にはね、宝箱もあるんだよ」
と、自慢の作品を見せてくれました。
とても可愛らしい作品ですし、構成もよく考えられていて、本当のお部屋に見えてきます。今どきのブロックは色々なパーツがあるのですね。植物の形をしたものやおしゃれな衝立のようなパーツなど。
かわいらしパーツや綺麗な色のブロックを集めてとても素敵なお部屋を作っていました。多分私が同じようにお部屋をブロックで作っても絶対にこんな素敵な作品にはならないだろな・・・って思いました。

こちらも可愛いお家です。どちらかというと外観に重きが置かれているようです。
とてもセンスがありますね。
もっと近づいて撮りたかったのですが、許可が下りませんでした(笑)
「ええー、ダメ(笑)」
『ダメなの?お写真撮りたいな』
一緒に作っていたお友達が「いいよ」とうなずいてくれたので、ちょっと遠慮しながら一枚撮らせていただきました。

自分たちの作った作品を説明するときの子どもたちのキラキラ輝く目がとても印象的でした。
「ブロック」という限られたパーツですが、そこから作られる作品は無限の可能性を秘めています。颯爽と航行する戦艦になったり、カッコいい刀になったり、素敵なお部屋やお家になったり。
子どもたちは偉大な芸術家だと思いました。

素人の発想ですが、子どもたちの想像している「夢」にどれだけ私たちが近づいて共有できるかということが、子どもたちとの信頼関係を築いてく大切な要素なのかなと思いました。
ブロックで作ったお部屋を見せてくれたお友達には、
「お部屋の中には何があるといいかな?」
「壁の色は何色がいい?」
といった感じであたかも実際のお部屋の中にいる自分たちを想像してお話すれば、もっともっと楽しくお話しできたかな・・・

最後にお部屋を出る時に、そばにいた先生に「何歳児クラスですか?」とお聞きしたところ4歳児クラスとのことでした。
そうすると子どもたちが駆け寄ってきて
「僕は5歳なんだよ」
「私も10月に5歳になったよ」
と語りかけてくれました。
『みんなお兄さんお姉さんだね。カッコイイな』
とお話しし、
『じゃあね!』
と言って部屋を後にしました。

(M.O.)